こんにちは、伊豆の国市三恵歯科医院の土屋泰樹です。
今回から歯並びについての様々な事を書いて行こうと思います。
月1回で1年間、全12回行ってゆこうと考えていますので、よろしくお願いします。
昨今、顎が小さくなったとか、歯が大きくなったとかそういった事で歯並びが悪くなっているという事を、よく目にします。確かに顎が小さくなったり、歯が大きくなったりしたら、歯並びは悪くなりそうですね。最近の若い人は、顔が小さくなったために、余計に目立ちます。
しかし本当に顎が小さく、歯は大きくなっているのでしょうか。
実は、日本人の歯は大きくなっていなかったという、データーがあります。
それでは、何で歯並びが悪い人が増えたのか。
それはかむ回数が減ったことが一つにあります。人は咀嚼することにより唾液が出ます、その唾液を飲むことにより舌の筋肉が鍛えられ、口の周りの筋肉も鍛えられ、適切な位置に歯が並びやすくなります。
柔らかいものを食べ、それほど咬まずに飲み込むと唾液がそれほどでないため、嚥下の回数が減ります。舌や口の周りの筋肉は弱くなり、口が開いたままの状態になります、歯を適切な位置に誘導する舌や口唇はその機能が弱まり、歯並びが崩れてきます。
つまり、固いものをかむから歯並びが良くなるわけではなく、固いものを繰り返し咬むことにより、唾液がたくさん出てそれを、飲む、飲む、飲む、これにより、舌を支える筋肉や口の周りの筋肉が鍛えられるのです。
母乳で育てると、その、舌を使い吸い込む力が強くなるので、歯並びに良い影響を与えます。また、母乳だけでなく、そのような口の機能を強化するような哺乳瓶や、おしゃぶりもあります。ビーンスタークやNUKのおしゃぶりなどが、その例になります。
おしゃぶりは歯並びが悪くなるという専門家もいますが、遅くとも3歳程度で自然と辞めるので、6歳程度までしゃぶっていなければ大丈夫でしょう。少なくとも、おしゃぶりで永久歯に与える影響は気にしなくてもよいと思います。
このように日本人の歯並びは、食生活や環境など、唾液を飲み込む機能が弱くなってしまっているところから発生しています。
乳児期に母乳を飲み、おしゃぶりをして舌の機能を強くし、小児期によく咬んで食べることにより唾液を飲んで、口腔周囲の筋肉が強くなる。理想的にはこのような流れだと思います。
乳児期の歯並びに与える影響はかなり大きいと考えられます。
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